読書保険

いつの間にかすっかり秋の到来を感じる頃となりました。秋は暑さも落ち着き、日が早く落ちて、秋の夜長と言われるように、読書には最適の季節ではないでしょうか？

昨今は本だけでなく、スマホやタブレットで読書する人も多くみられます。今年は家にいる時間が長くなったこともあり、読書をする機会も多くなったのではと思われます。

書を多く読むと、まず教養が身に付き、人生をより豊かに生きるための助けとなって、思わぬところで役に立ってくれます。多く読めば読むほど知性が高まり、先を見通す力や問題を解決する力と言う形で現れます。

さらに良書であれば、心が磨かれ感性に影響を与えるでしょうから、感性を磨く事で、人の心をおもんばかることにつながり、いい人格を作り上げるのにも役立つと言われます。

このように書を読む事の良さは色々挙げられますが、実際は意外と厄介なものです。テレビを見たりラジオ聴いたりするのに比べれば確かに少し辛いものです。そして「読書って、私何だか性に合わないの！」と言われる人もいます。

私自身もまさしくそのひとりです。小さい頃から本を読むことが苦手で、とにかく文字に集中できないというか、つい他のことを考えてしまって長時間続かないのです。また大人になってからは文字を眺めていると眠くなってしまうことが常です。

それでも新聞の書籍の広告を見ては、「これ読んでみよう！」とか書店で何気に購入したり、本棚は様々な種類の本でいっぱいになっていました。それで思い切って夏の休暇に本の断捨離を考えて、本棚に詰め込んでいた多くの本をリサイクルに出しました。段ボール箱に本を詰めながら、完読していない本の多さに、我ながら本当に情けなく思いました。

ある雑誌で、作家の阿刀田高さんが「読書保険」という考え方を提案されていました。保険は将来のために大切なお金を掛けて行き、やがて確かな配当を受ける方便です。読書保険はできれば若い頃に読書と言う労力を投入しておいて、これを身に付ける。すると後日これが大きな配当となって、利益をもたらしてくれると言う考え方です。確かに、過去の偉人たちは読書を通して人柄を磨き自らの行動に活かしていったのです。

偉人にはなれませんが、自身が紡ぐ人生の物語を、深く、広く、豊かなものにしてくれるということは魅力的です。

読書が厄介だと思う私のような者でも、読書をすることで保険をかけていると思い、配当が得られることに期待して、「今からでも遅くない！」と本と格闘する時間を増やしていこうと思っています。

ウィズコロナとして新しい生活習慣を見出していかなければならない時期、まだまだ不安な状況が続くと思います。読書はたった一人でも、誰にも邪魔されずにでき、パンデミックになって日常生活が不便になっても、知識を広げ想像力を高め、しいては人間性を豊かにする方便です。

今秋はしっかりと食事と睡眠をとって、さらに適度な運動とともに、秋の夜長、保険になる読書でコロナ時代を乗り切っていきたいものです。皆さまもこの機会に、わずかな投資でとてつもない利益が保証される有利な読書という保険に入りませんか？

福原薬局からのメッセージ
人は病気になった時や人生の岐路に立たされた時、
一番よい方法はなに？を考えて選択してます。
おそらく「こんな生き方をしたい」という原型を持ちながら、
それぞれにベストな選択をしているのだと思います。
健康は宝物です。
その健康を取り戻すため、また健康度アップのため
毎日の生活に漢方薬や自然薬を取り入れるお手伝いをしています。
貴女の楽しく、ハッピーな毎日を応援します♪